2022年度 明治大学 理工学部 〔Ⅱ〕
〔目次〕
問題
解答は記述式で、各文字には数や式が自由に入る。
解説
問題文に一切図が無いので、まずは問題文を図に落とすところからスタート。
前半部分をまとめるとこうなる。
(い)
上と同様にして、に注目してあげれば
(え)
の時、となる。
(う)より、となるので、右辺の分母をと置く。
すると、この問題文は、が正となるときのの取り得る値の範囲を求めるただの二次関数の問題となる。
分子はで正なので、 が正なら右辺は正になり、左辺のも正になるということだ。
について考えると、
だから、これを図示すると、
となる。
よって、について横軸(軸)との交点を見つけてあげればそれが答えとなる。
以上とグラフをふまえて、
が答えとなる。
(お)
問題文も後半になり情報が増えてきたので一度図を描き直すと、以下のようになる。
ここで、 とした。
さて、ここでについて考えよう。
なぜか?
の長さは内接円の半径だからと分かっている。
それにさきほどまでの(あ)(い)を考えてみよう。
半径が分かっているから、がわかれば求めたいの長さも求められる。
見通しとしては、を求めて、答えがとなる。(について分かっていること、つまりであることは、、、以下で少しだけ説明しよう。
内接円の性質から、となり、同様に、もその隣の角が同じ値になる。
そうなると、このの内角について、
となるから、となる。
ここまでくれば話は早い。
よって、
(か)
三角形の面積の求め方は色々あるが、ここでは内接円が出てきていてその半径も分かっているので、内接円を用いた求積方法を用いる。
いかにも誘導にのって答えを出していますという感じ。
これで正解に近づけそうだ。
最後の分母部分について値の評価をすれば答えが出せそうで、これは前の設問で考えたと同じである。
の範囲を考えると、
となり、
であるから、
となる。
感想
今までの伏線を綺麗に回収したような問題構成で解いていて楽しかったですね。
忘れそうな内接円を用いた三角形の公式も出てきたので覚え直しておきましょう!
また次回~